新旧大臣の引継ぎ式と退任式

2021年10月06日

 5日(火)は新旧大臣の引継ぎ式がありました。私が担当していた少子化対策、地方創生、孤独・孤立対策は野田聖子大臣に、そして、まち・ひと・しごと創生総合戦略と障がい者対策、交通安全対策、ギャンブル依存症対策は若宮健嗣(けんじ)大臣に分かれて引き継ぐことになりました。

 まず霞が関4号館というビルに入っている若宮大臣のところに行きました。若宮大臣は大阪万博担当などが主要な担務ですが、私が担当した仕事も担われることになります。特に「まち・ひと・しごと」は本来なら地方創生とセットであるところですが、今回分離されましたので、「地方創生との連携をしっかりとやって頂きたい」と私からお願いしました。
 また障がい者対策では今年の通常国会で障害者差別解消法が改正され、「合理的配慮の義務規定」というのが加わりました。駅のホームやレストランで困っておられる障がい者の方がいらっしゃれば、事業者はそれをサポートすることが『義務付けられる』ことになりました。事業者に負担がかかる面もありますが、スムーズにサポートできる体制をつくり上げていかなくてはなりません。法施行に向けてのフォローアップをお願いしました。

 続いて野田聖子大臣は8号館内閣府の私が座っていた大臣室です。特に少子化対策については野田大臣はライフワークともいうべくこれまで取り組んで来られましたので「野田流でやって戴きたい」と言いました。ただし財源の確保が一番の課題なので、今後、税制改正も含めての財源確保の方法については、一致して進むことを申し合わせました。「子ども庁」の設置についても今後、具体化が進みます。私なりに考えたこども庁の在り方についての私見がありますので、レポートにしたペーパーをお渡ししました。
 地方創生については、カギをにぎるのは「女性」と申し渡しました。それは少子化対策とも強く結びついています。少子化対策検討会で、地方で女性が生き生きと働き、いかに出生数を増やすかが、今後の少子化対策の重要な点であるというプレゼンテーションををされた有識者のプレゼン資料も手渡しました。女性が地方に残る事、また戻ってくることが大切。そのためには例えば女性が就農しやすい農業環境をつくる事など、女性にとって魅力あるおしゃれな地方を創るべき、という私の持論を伝えました。

 引継ぎ式は、自らがやってきた仕事を自分なりに思いを込めて次の大臣に伝えることです。それだけに端的に伝える頭の整理が必要です。受け取る大臣はそれに新たな自分なりの考え方で新政策を加えていくことになります。大切な節目の瞬間です。思いの丈を述べることが出来ました。

 最後に講堂で幹部職員の皆さんを前に退任の挨拶を行い、ロビーに職員の皆さんが集まられる中、拍手で送り出されました。

 私なりに、仕事の実践が出来、充実した1年でした。今後、この1年の仕事で学んだこと、新たな人脈が出来たこと、などを自身の財産に加え、政治・政策活動に入ります。
 やるべきことはまだまだ多い、これからです。