オリ・パラの始まり、緊張の期間続く

2021年07月21日

 21日(水)は午前9時半から、第2衆議院会館での「特殊土壌地帯対策世話人国会議員懇談会」(会長・森山裕衆議院議員)に出席しました。この会は鹿児島のシラス土壌や熊本阿蘇を中心としたヨナ土壌など、国土面積の15㌫を占める特殊土壌地帯を持つ国会議員の集まりです。特殊土壌は雨にもろく、崩れやすく、日照りになると固まってしまいます。土砂崩れなど災害を招きやすく、農産物の生産性にも劣る厄介な土壌です。超党派の国会議員の会ですが、特殊土壌地帯は中山間地や辺地が多くメンバーは一人を除いて30人ほど全てが自民党の衆参議員です。しかも九州、中国、四国地方など西日本だけです。それだけ条件不利地域は自民党が多いという事になります。

 昭和27年に「特殊土壌地帯災害防除及び振興臨時措置法」が制定されました。この法律の下で、これまで永年かけてそれぞれの地域で土地改良、土壌改良か行われて来ました。

 例えば阿蘇地方の土地は火山灰が多く含まれ、「ヨナ」と呼ばれています。雨になるともろくて崩れ、土壌がドロドロになり、日照りになれば一転カチカチの塊になり、とても作物が出来るような土壌ではありません。風水害、地震の時、土砂崩壊を繰り返して来ました。このような地域を、知見と技術を駆使して土壌改良を行い、砂防ダムなどで災害を防止し、作物が耕作可能な水田や畑にしてコメや野菜を生産出来るようにして来たのです。自然災害と農業の戦いは土壌改良の歴史であったと言ってもいいのです。我が国の土地改良の学問的、技術的水準は世界最高だと思っています。

 その法律が来年度で期限が切れるため、法の延長を目指してこれから活動を始めるための集まりでした。

 国会議員懇談会終了後は議員会館の事務所に戻り、かつての同僚からの手紙に返事を書いたりしました。午後4時にはほとんどの政務の作業が終わりましたので、大臣室に立ち寄り宿舎に帰りました。

 明日から4日間の連休です。オリンピック開会式もあり、いよいよオリンピック・パラリンピックが始まります。コロナの感染拡大が心配されるところですが、最大の予防を行いながら、何としても無事に閉会まで、持っていきたいものです。
 緊張の1か月半が始まります。