2日間の石川県視察

2021年07月12日

 11日(日)、午前8時55分羽田発で、石川県ののと里山空港に向かいました。地方創生を実践している現場の視察です。のと里山空港に到着早々空港ビル内で、本社機能を移転した「アステナホールディングス」と、ふるさと納税管理システムの開発と保守を手掛けている「シフトプラス」の社長さん、珠洲市の市長さんたちと意見交換をしました。2社とも能登地域にほれ込んでおり、アステナホールディングス社長は自身が移住もしておられました。印象に残ったのは「能登の社会資本は素晴らしいものがある。地域の資源をいかに活用しビジネスに出来るか、それが地方創生のカギである」という言葉でした。

 その後は、高齢化が進む50戸ほどの集落を「春蘭の里」として、1996年以来、地域ぐるみで地方創生を実践し、インバウンドや修学旅行生、ツーリストを受け入れている地域に行きました。リーダーの方は「モチベーションを高めるためには儲けになる事を実証することが大切」と言われました。民宿、農業、山里の林業でそれぞれ100万円ずつ稼げれば何とか生活はしていけるし、という事でした。

 その後は和倉温泉。おもてなし世界一と言われる「加賀屋」旅館です。総務副大臣の時、一度訪れ、そのサービスの高さが今回も忘れられずに再訪しました。同旅館はこのコロナ禍で今年度85人の新入社員を採用した積極性が評価されています。新入社員の皆さんにこれからの意気込みなどを聴きました。
 その後の金沢港クルーズターミナルは集客のための様々な工夫が凝らされており、アフターコロナに移ってからの賑わいが期待できます。

 2日目は農業法人「金沢大地」。1997年に脱サラし、耕作放棄地を請け負った農業生産から6次化、ワイナリーまでを手掛ける社長さんは「大切なのは設備と技術と販路」と言われました。そして「農業機械などコストをできるだけ抑える事」を強調されました。

 政府機関の地方移転の一環として、平成28年に東京国立近代美術館工芸館の石川県移転が決定し、昨年10月に「兼六園周辺文化の森」に開館した「国立工芸館」は旧陸軍第9師団司令部庁舎などを改築した見事な建築物です。谷本知事が自信をもって様々な事を説明されました。また石川県への就職や定住についてサポートする県の施設「ILAC」(アイラック・石川ライフアンドキャリアトータルサポートセンター)も充実していました。

 視察を終え記者会見をして新幹線で帰京しました。地方創生のカギは「人」です。どれだけの人材がいるのか。そして「官製」の地域おこしに頼るのではなく「ビジネス」として成り立つ地方創生を目指す、という事が大切あることを痛感しました。