霞が関は人事の季節

2021年06月25日

 25日(金)は午前8時半から閣議、そして閣議後の記者会見と金曜日のルーティーンワークでした。その後、夕方まで大臣室の日程が入っていませんでしたので、会館の事務所で選挙公約づくりと近々、ある会合で講演をしますのでその原稿づくりに勤しもうと思っていました。

 ところが昼を挟んで、役所の方が次々に挨拶に来られます。7月1日付で異動される方や退職をされる方々です。そういえば国会が終わったこの季節は霞が関の人事異動の季節だったなあと、改めて分かった次第です。特に退職される方々は、役人人生がいかに長いようで短いものだったかを感じていらっしゃることだと思います。挨拶に来られた方とは、ひとしきり以前の思い出などに話の花が咲きました。霞が関の各省庁合わせると職員数は数万人と思いますが、その何分の一かが異動する訳ですので大変なイベントでもあります。

 また、閣議では小此木八郎防災担当大臣兼国家公安委員長が、横浜市長選挙出馬のために、議員を辞職されるという事で挨拶がありました。小此木先生は議員会館が私の隣の部屋です。大変かわいがっていただき、横浜にある、日本初の牛鍋屋さんにも誘っていただきました。さっぱりとして裏表のない堂々とした方で大好きな政治家の一人です。ぜひ頑張って戴きたいと思います。

 夕方には霞が関の各省庁から、「地方創生人材支援制度」のもと、全国の各自治体へ派遣される7人の方が挨拶に来られました。20歳代から40歳代まで。自治体に行けば副町長クラスや県の課長、部長クラスで活躍する有能な人材ばかりです。「自治体の職員の方々と仲良くなり人脈を今以上に広げていただきたい。人生の中で最も有意義な期間にしていただき、自治体の事は当然だが、地方の全ての事をしっかりと謙虚な姿勢で吸収してきて欲しい。そして国家と地方の双方のために仕事ができる人材になって下さい」と挨拶して送り出しました。

 様々な思いを込めての異動や退職。勤め人の宿命ですが、かけがえのない人生の活躍、新発見、再出発の時です。次は何が待っているのか、のワクワク感が何歳になっても大切です。そこで起きたこと、体験したこと、それをどう感じ、どう対処したかが、これからのその人の引き出し多さに繋がります。人生の「センス」を紡ぐ時です。