第1回孤独・孤立に関するフォーラム
2021年06月24日
第1回の「孤独・孤立に関するフォーラム」を24日(木)午後5時20分から、加藤官房長官も出席して官邸で開きました。初回のテーマは「子育て」。NPОの代表3人、社会福祉法人理事長、公益財団法人理事、松戸市市長、そして俳優の杉浦太陽さんの7人に出席していただきました。子育て全般だけでなく、子どもの貧困や学習支援など最前線で活動されている方々ばかりです。
最初に私が挨拶をしましたが「現場を熟知された皆さんから直接意見を伺い孤独・孤立対策に反映させたい。従来の「上から」の政策づくりとは異なり新たな政策立案の在り方へのチャレンジだと考えているのでよろしくお願いしたい」と述べました。
政府からは私、官房長官のほか三原厚生労働副大臣、三ツ林内閣府副大臣、鰐淵文部科学政務官が出席、先日政策参与に任命した村木厚子さん、大西連さんにも同席していただきました。
まず7人にそれぞれ、5分ほど意見を述べて頂きました。本来ならその後15分程度意見交換の時間を取っていたのですが、時間が無くなってしまい、そのまま私と官房長官が締めの挨拶をしました。
意見では
「厳しい環境にある子供たちがシェルターでゆっくり休んで巣立ってもらいたいが、帰る当てのない子供が多い。アフターケアをどうしていくかが課題である」
「普段でも厳しい子供の環境がコロナであぶりだされている」
「身近で気軽に相談できる人がいない、その場がない」
「孤独の中の子育てが人生のスタートであるなら子供への影響は大きい」
「自治体によって子育てや貧困対策は大きな差がある。自治体を通さないで団体などに直接、支援金が交付される仕組みが欲しい」
「家庭の太陽は妻である。妻を笑顔で輝かせることで子供たちも笑顔になる」
「子育て中の非正規の母親たちが最もコロナのしわ寄せを受けている。助けを求められない孤独感がある。セフティーネットが欲しい」
など現場でしか分からない生々しい意見や実態、提言が報告されました。
この日の意見はいずれも貴重な現場の声ですので、しっかり受け止め、重点計画を作っていきます。またこの日のフォーラムは、孤独・孤立対策担当室ツイッターで大西参与の御尽力の下リアルタイムで発信し、また、ユーチューブでも配信します。
このようなフォーラムを10回程度テーマ別にこれからも続けます。まだまだいろいろな意見が出ると思います。それをどの程度今後の政策に盛り込み、実践して行くかまだ未知数ですが、出来得る限り、生きた政策にして、支援の手が的確に届くようにしたいと考えています。