大臣室にフードバンクの団体から要望
2021年04月14日
14日午後5時半に全国フードバンク推進協議会の方々が要望に来られました。フードバンクとは食品ロスを削減するために、賞味期限などが近づいた余った食料品を食品会社から寄付をしてもらい、それを食事に困ってる方々に届ける活動です。ボランティアとして活動されている方々が全国に数多くいらっしゃいます。その中の全国的な組織の一つが全国フードバンク推進協議会です。
孤独・孤立担当大臣として先月、コロナ禍の中でこのような活動をしておられるNPО等の皆さんに緊急支援として60億円を予算化しました。しかし、現場の方々からすれば使い勝手が厳しい面もあり、この日の要望になった様でした。
コロナ禍での現状を詳しくお伺いしましたが、例えば食料品を工場などから運ぶ際の輸送の時の人件費や食料品保存のための冷凍庫購入の際などで、予算がなかなか使えない、という事があるようでした。お話を聴きながら、ボランティアの皆さんの懸命な気持ちが痛いほど理解出来ました。
しかし一方で、無制限に人件費に回せば、ほかのボランティア活動をされている方々とのバランスの問題もあります。また個人や団体の所有になるものに対して全額支援はなかなか難しい面もあります。この日は皆さんの意見をしっかりと聴いて今後、いろいろな点で孤独・孤立対策担当室と情報交換を行っていくことにしました。何か良い知恵が出て来るかも知れません。
孤独・孤立担当室が設置されてまだ2か月弱です。手探りながら担当室のスタッフの皆さん、縦割りを排除すべく各省庁に現状を聞き、対策担当室として総合的対策を立て私に毎週木曜日に報告するなど懸命の努力をしています。しかし、何せ初めての事ばかりなので盲点になっている部分もあるかもしれません。そこはさらに連絡を密にしていく以外にありません。
しかし、これだけボランティアの現場で活躍されている方々と意見交換できるようになった事、そして何より大臣室にいらっしゃるようになったことは大きな前進です。私も生の声を聴くことが出来ます。
昨日の経済財政諮問会議でもNPОのような共助の話が政策の柱として確認されたように、コロナ禍で顕在化した社会問題について少しずつ取り組みが進んでいます。同時にこれまで見過ごされがちだった弱い立場の方々への公的支援政策がこれまで以上に確実な政策実行に繋がりつつあるように感じます。