予算委員会は難しい

2021年02月06日

 予算委員会の2日目、午前9時からオール野党の11人の質問でした。コロナ対策、ワクチン対策、スキャンダル、失言、日中・日ロ・日米外交、沖縄辺野古埋め立て、脱炭素など、ありとあらゆる問題が取り上げられました。
 その中で児童手当の問題が取り上げられ、私が2人の質問に答弁しました。児童手当のうち年収960万円以上の方がいる家庭は、これまで特例給付として月額5,000円支給していたのですが、今回の児童手当法改正案で令和4年の10月支給分から、世帯で最も所得の多い方について1,200万円相当以上の収入がある人がいる家庭は、特例給付をカットする、という事にしたため、法案に反対する質問です。「大切な子どもへの支給を何で親の収入で切り分けるのか」という、野党の意見です。

 私は「総合的な子供・子育て支援をする。一方で従業員の子育て支援に尽力する中小企業には新たな補助をする。ベビーシッター利用者にも補助を2倍にする」と答弁で理解を求めましたが、「それは予算の付け替えに過ぎない。本当の子供・子育て対策ではない」と批判を受けます。

 野党の言い分は確かに理解できますが、限られた財源・予算の範囲で精一杯の充実を行った子供・子育て予算です。しかし、それを主張しても必ずしも野党には通用しません。野党も与党の立場は理解していると思うのですが、正論で迫って来ます。

 答弁をしながら思いました。何とか説得しようとして理屈を言うだけでも通用しない。野党の言い分に怒ればもっと悪い。答弁は精一杯、与党として努力している事を自分の言葉で述べるのが一番良い、それに対してどう反応するかは野党次第だ、と。

 答弁はなかなか難しいものです。長すぎてもいけない、そっけなくてもいけない、原稿の棒読みでもいけない、あまり感情的になってもいけない。自分の思いを出し過ぎてもいけない。「いけない」ものばかりの中でどう答弁をして行けばいいのか。改めて難しい、と感じます。ただ時々は、自分の体験などを交え心情を訴えることも必要、ただそのタイミングも難しいものです。
 来週の月曜日も答弁がありそうです。一つ一つ、自らの言葉で、適当な長さで、テレビ放映の時は視聴されている皆さんに分かるように語り掛ける、と心がけて臨みます。