2021の幕開け、どんな年に

2021年01月01日

 明けましておめでとうございます。 昨年は戦後、稀にみる年となりました。中国に端を発した感染症は、あっという間に世界に広がり、新型コロナとの戦いは世界の歴史に刻み込まれる年になりました。
 しかしこの現象は偶発的に起きたことではない、という事も考えておかなくてはなりません。世界がネットでつながり、生活もビジネスもグローバルの中で一定のルールが形成され、地上だけでなく宇宙も含めて利活用や権益争いが行われようとしている中で、感染症が世界の流れにブレークをかけた現象を私たちは謙虚に受け止めなくてはなりません。

 「宗教上の紛争」「民族の争い」「国家の分断」「統治すべき政治の在り方と国民の自由と民主主義」「資本主義の行きつく先とあるべき姿」など、長い歴史の中で繰り返されてきた我々の課題は、今なお試行錯誤の連続です。その中に「感染症との戦いも」未だに続いているという事を改めて思い知らされました。

 まずは一つ一つ解決に向け努力していかなくてななりません。今年は世界各国が協力してコロナの終息を目指す年になります。ワクチンによって抑え込むことが出来るか、それまでにいかに犠牲者を少なくして世界の経済や政治、文化・芸術、スポーツなどを動かして行けるか、人類が挑戦して行く年です。先進国だけでなく、アフリカ、南米など途上国も含めて一体的な救済措置や正常化への道を歩むことが出来るのか、世界各国の協調性と医療・科学技術の真価が問われます。

 世界の首脳の危機感と協調性も問われます。その中で我が国は、医療と経済と生活がバランスをとり、社会の一体性を保ちながら我が国に最適化した政策を実践し、被害を最小限度に抑え通常の生活に戻ることを実現させなくてはなりません。そのことが世界に我が国の社会システムや国民性や技術をアピールすることになります。東京オリンピック・パラリンピックもその延長線上で決まってきます。

 選挙の年になりますが、あの政党が悪い、というような批判ではなく、あるべき我が国の社会の姿を描き、訴え、実践して行くことが大切と考えます。

 私としてはそのためにまずは、内閣府特命担当大臣として与えられた特命に対して、結果を出すべく政策を考え、実践に移す作業をしてまいります。
 今年もよろしく御指導をお願いいたします。