大型連休は最終日
2020年05月06日
今年のゴールデンウィークも今日までです。例年と全く様変わりの連休でした。もうこのような連休は2度とない様にしたいものです。
私もほとんど赤坂の宿舎でstayhomeでした。連休中に本をまとめ読みをしたいと思ったんですが、予算委員会の筆頭理事間協議や、議員会館での調べもの、更にテレビでミステリーや歴史ものを見てしまうとついつい、時間が経つのを忘れ見てしまい、結局3冊しか読めませんでした。
そのうちの一つは、アメリカの有名な作家ジョン・スタインベックの「怒りの葡萄」。1929年の世界恐慌時のアメリカを舞台にした小説で、疲弊したアメリカ中部の農民たちが、気候が温暖で農作物が年中収穫できるカリフォルニア州を目指し、ルート66を車で走り、その道中やカリフォルニアでの現実を描いた作品です。待っていたのは、「夢のカリフォルニア」とは大違いの、搾取と貧困と差別です。その中で家族の絆や共同体の有難さ、人それぞれの心理状態などがきめ細かく描かれています。
生きるための逞しさや助け合うことの大切さ、そしてリーダーシップの必要性などが、切迫感と深い洞察力をもって書かれており、今回のコロナ社会とダブる光景が浮かんで来ます。そして最後は何を犠牲にしても、命をつないでいくことの人としての大切さが、神々しいまでの描写と設定で書かれ締めくくられています。読んで深い感銘を受け、しばらく呆然としていました。さすがアメリカで現在までに第2位のベストセラー書(第1位は「風と共に去りぬ」)でノーベ文学賞を受賞したスタインベックの渾身の作、という真髄を実感しました。
明日からはまた国会です。早速午前中は予算委員会の理事懇談会。昼からは自民党政調会の役員会があり、この連休中にそれぞれに集めた情報について出し合い、今後の対策を話し合います。
また忙しくなります。この国難の時、全身全霊を傾けます。