派閥の研修会一泊二日

2019年09月06日

 近未来政治研究会(石原派)の研修会を長野県信濃大町市で行いました。派閥の人数は11人とミニ派閥ですが、一人一人はなかなか個性のある議員たちばかりです。秘書、マスコミの派閥担当総勢20人を超すメンバーでの研修会です。ホテルに着いてまず、慶応大学法科大学院教授の山本龍彦先生の憲法学の講義を1時間聴きました。難しい講演でしたが、斬新な発想での憲法観でしたので、眠ることもなく、質疑応答もなかなか活発でした。
 夜は夕食と記者団との懇親会と続きます。ちょうど来週に内閣改造や党人事が控えているという事もあって、人事の話でもちきりでした。
 翌朝は黒部ダムを視察しました。関西電力の方の案内でしたが、昭和32年から完成の38年まで、黒部の秘境での大がかりな難工事を良く実行したものだと感心しました。工事の犠牲者も171人出ています。本当にスケールの大きなダムで、先人の苦労と技術の高さと勇気に改めて感服しました。
 これほど大きなダムによる発電でも33万キロワットの発電量です。現在は原子力発電1基で100万キロワットの発電量があります。原子力発電のリスクには十分に注意を払わなくてはなりませんが、原子力発電の威力にも驚かされます。
 天候にも恵まれ充実した研修会でした。日曜日からは黒部ダムの反対側、立山連峰を超えた富山県側に砂防ダムの視察に行きます。こちらは「砂防事業促進議員連盟」のメンバーです。砂防は世界で「sabou」という英語にもなっている、日本が世界に誇る防災施設です。そのメッカが富山県の立山にある大正時代に建設された砂防ダム群です。世界遺産への申請も進んでいると聞きます。
 私の場合、今年度から阿蘇外輪山の砂防工事が国直轄となりました。阿蘇地域の砂防事業促進のためにもしっかりと視察してきます。