新元号「令和」

2019年04月02日

 新元号が「令和」に決まりました。昨日は、議員会館の私の部屋で午前11時25分にはテレビをつけ見入っていました。日ごろ余りテレビを見ない私がくぎ付けだったんですから視聴率はどのくらいだったんでしょう。「令和」は語感もいいし、書きやすいし、高貴な感じもするし、一方で穏やかな印象も与えるいい元号だと思います。それに5月に新しい天皇となられる今の皇太子のイメージに良く似合うと思いました。
 元号を使うのは、世界で日本だけということです。新しい天皇と元号を国民みんながお祝いして、このように華やいだ気持ちになることは本当に素晴らしいことであり、これだけはほかの国にまねのできないことと誇りに思います。そして、新たな元号を機に、一つの時代に区切りをつけて次の時代へ思いをはせ、希望や使命感をもって進むことは国家・国民としても大切なことです。
 しかも「令和」でうれしいのは、梅の花を読んだ万葉集からとられたということと、その舞台が九州・福岡の太宰府天満宮であったということです。
 太宰府天満宮と言えば菅原道真しか知りませんでした。そして「飛梅」です。菅原道真公が太宰府に左遷されるとき、京都の公邸で「東風(こち)吹かば、匂い起こせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ」と詠ったことでその梅が道真公を慕って太宰府まで飛んできた、という歌の威力を示した伝説しか知りませんでした。
 天平2年、西暦730年に、大宰府政庁の長官が大伴旅人でその公邸で、当時中国から伝わった珍しい梅の花をめでる宴を開き、次々に32首の歌が詠まれ、その中から「令和」は採り入れられたとの事、そして詠み人が山上憶良と言われていることなど、初めて知りました。
 菅原道真公が太宰府に来たのが800年代、そのはるか以前よりこのような優雅な宴が開かれていたとは、しかも大伴旅人主催での宴とは、なんと文化の薫り高い時代だったんだろうと驚きます。
 改めて太宰府へも行ってみたいと思いますが、かなり混みあう事になるでしょう。
 しかし、新しい元号の下で何かしら勇気も出てきます。5月には新天皇の即位、そして「令和」の時代の始まり。日本はやはり特異性を持った国ではあるけれど、この国柄は守らなくては、と思います。