外国人材の受け入れ問題第2ラウンド

2018年12月19日

 自民党では昨日から、先に法律が成立した、外国人材の受け入れ拡大についての、政省令作成に向けた論議が各部会で開始されました。
 面白いのは、各部会が外国人材について議論するわけですが、そのタイトルが部会ごとに違うということです。多くの部会は「特定技能在留資格に係る制度運用について」とあくまで労働者でなく特定技能の人材をどう受け入れるか、というタイトルで論議しますが、経済産業部会ははっきりと「外国人労働者の受け入れについて」という看板で論議をします。また文部科学部会は「外国人材の受け入れ、共生のための総合対策」など、それぞれに微妙に見方が違います。その部会の性格を表したものですが、実態は労働者としての受け入れ拡大ですので「同床異夢」的なところがあるのでしょうか。
 活発な論議が続きます。昨日も、農林部会では農業についての人材受け入れに関しての議論がありましたが、「農業の場合、日本語の検定などは介護や接客業などと同じでなくてもいいのではないか」「都会にばかり外国人材が集まらないような、農業ならではの特典を設けるべきではないか」などの意見が多数出ました。
 今日もそれぞれの部会で活発な意見が出ることと思います。国会開会中の論戦以上に、党内は侃々諤々、喧々囂々(かんかんがくがく、けんけんごうごう)の論議が続きます。