内閣支持率好調だが・・・

2018年06月25日

 6月、週末の世論調査では安倍内閣の支持率は上昇しています。私はこの週末に「女性の会・井戸端会議」を合志市で行い、また阿蘇の車帰(くるまがえり)という地区の、田植えの後の集落の打ち上げ食事会「さなぶり」に行き、今の政治の現状を聴きましたが、皆さんなかなか複雑です。
 外交問題は文句なしに安倍さん高評価です。モリカケ問題はかなり薄れてきたものの、皆さん心に引っかかっておられます。それが「政治家として信頼できない」という言葉で表す方もおられました。しかし、サッカーのワールドカップなどの話題や和歌山県のドンファン事件、大阪地震などの話が優先します。経済が順調なので、いろいろ不満もあるが、まずは及第点というところのようです。そして何より熊本は震災からの復興がまず最優先ですので、復興予算をしっかり確保することが私達には求められている、と改めて感じました。
 昨日上京して、私もワールドカップ日本・セネガル戦を見るために、1時間ほど仮眠して午前零時にテレビのスウィッチを入れ、90分間興奮していました。全国どこも、今日は眠い目をこすっての通勤、通学だったと思います。
 しかし、ワールドカップなどを見るたびに、「国家」というものの存在感がなんであるか、ということを考えさせられます。アフリカや中南米の厳しい生活を強いられる途上国の人々が、ロシアに観戦に行くだけでなく、自国でも「国家」としての、存在感やプライドを誇示します。一方、先に米朝会談が開催されたシンガポールは、「国家」としての経済力の高さと先進国、観光国としての魅力や都市の美観、中立性などを世界にアピールしましたが、スポーツや軍事力になると「国家」としての存在感が薄くなります。
 先にインドネシアに行った際に、インドネシアの政治家が「ASEAN(アセアン)は国力があるインドネシアとマレーシアで引っ張っていく。シンガポールには主導権を渡さない」と言っていたのが印象的でした。
 政治は国家間の競争であり協調です。そして経済、文化、軍事、教育、スポーツなどの力が総合力としての「国力」になり「国家」の存在感につながります。
 そんなことを思うと「日本」は小さい国土で東方の島国でありながらながら、みんなよく頑張っていると改めて感じます。あの強靭な運動能力と体格を持つセネガルに対して、フィジカルでも負けずに小さい体で果敢に攻め入っていました。
 ほかの分野でも日本ならではの技と粘りと集団の力で「国力」を示し、「国家」としての存在感を高めていきたいものです。