税制の勉強会始まる

2017年11月09日

 年末になると、来年度の予算編成と並行して、予算の大元となる税金をどのようにするかという、自民党の税制調査会が始まります。私も調査会の幹事をしていますので、当初から出席することになっています。
 まずは来年度の焦点となる税についての、勉強会から始まります。来年度の焦点はいくつかありますが、まずは「個人所得税」です。働き方改革や若者への負担のしわ寄せ、高齢社会の進展、などを考えると、時代に適応した税制にしていかなくてはなりません。
 共稼ぎの方々への負担を小さくして、また若者が子育てをしやすいように税制面で考えていかなくてはなりません。世代によって税に偏りがあってもいけないし、高齢者への必要以上の負担も避けなくてはなりません。
 税を取られることは、皆が嫌がることです。一つ間違えば政権交代に繋がります。しかし税金がなくては国家は動いていきません。一人ひとりが負担を感じなくて、それでいて税がスムースに徴収される、という夢のような制度を、ガラス細工のようにして作り上げていく作業は、細やかな神経と税に対する知識が要求されます。政治の中でも最も難しい分野です。ですから会長クラスは野田毅先生や宮沢洋一先生のように財務省出身の方が多くなります。
 来週から始まります。難しい勉強の始まりです。