サトウキビやてん菜の助成金

2015年12月03日

 今日からまた、忙しさが加速します。朝7時45分からサトウキビ、てん菜についての助成金の価格決定のための会議があります。
 サトウキビは沖縄と鹿児島の奄美など南西諸島で栽培され、てん菜は北海道で生産されています。いずれも甘味資源として砂糖の原料です。精糖にする前の粗糖は中南米から輸入されますが300パーセント以上の関税が掛けられています。これは沖縄、北海道の農家を守るためです。
 高い関税をかけなくても輸入すればいいではないか、といわれるかもしれませんが、台風常襲地帯で島の土地がやせている沖縄諸島ではサトウキビしか出来ません。もしサトウキビをつくらなくなったら無人島になり諸外国から占拠される心配もあるという、安全保障面から言っても守らなければならない作物です。てん菜も北海道の広大な大地の作物として、ジャガイモなどと合わせて輪作体系で大地を守る作物のひとつです。
 このため関税収入をサトウキビ農家やてん菜農家に還元し、精糖工場も支援して島の雇用を守っています。その支援価格は審議会で決定されますがその前に事実上自民党が決めることになっています。それが今週です。
 国土や領海を守り、更に雇用も守り生活も守るということは本当に裾野が広い。沖縄などはこの助成金の額で一年の生活が決まってきます。重要な価格決定です。これから出かけます。