特定秘密保護法衆議院を通過

2013年11月27日

 昨日は午後6時45分から国会本会議を開会、1時間半近くの審議を終え8時過ぎに「特定秘密保護法」を可決しました。久々の夜の国会でした。国会周辺は法律に反対する方々がかねや太鼓でシュプレヒコールを繰り広げました。
 今回の法律は、外交、防衛、スパイ、テロ活動などに対して国家として、対処するために、それらに関する情報に対して各国、特にアメリカと情報を共有するために制定されるものです。
 このためこれらの秘密に指定されれば、それを漏らした人や団体は犯罪となります。このため秘密にする範囲や秘密としておく期間などを巡って、解釈が様々で国家がこの法律を使って特定の人や団体を取り締まろうと思えば、犯罪人とすることもできるということ、更に秘密裏のうちに全てが実行されるのではないかという恐怖感、また秘密を情報として公開することを仕事としているマスコミにとっては取材の範囲が狭められる恐れがある、など心配があるためから反対キャンペーンが繰り広げられて来ました。
 しかし、テロや他国、例えば北朝鮮や中国のスパイ的行為は深く静かに気付かれぬよう行われます。それを秘密裏に捜査することは国家の責務です。このためこの法律は必要です。しかも日本は海で仕切られているため、これまではスパイ天国の国といわれていました。イスラム過激派のテロにしても仏教国日本ではそれほどの恐れは国民が抱いていないというのが実情です。しかしこれからはそのようなことでは通用しません。「転ばぬ先の杖」です。
 確かに審議時間や修正箇所などに多少問題があるかもしれませんが、大事なことは国家としてこの法律を正しく運用していくということです。そのチェック体制はしっかりしていなくてはなりません。
 私たちも不必要な秘密の指定がないように目を光らせます。そのチェックを丁寧にしていきたいと思います。