畜産・酪農の危機

2009年03月03日

 平成21年度の畜産・酪農に対してどういう対策を取って行くか今「自民党の畜酪小委員会」で活発な論議が行われています。畜産・酪農とも昨年配合飼料が急騰しました。加えて昨年からの不景気で、肉も牛乳も消費が減退しています。特に牛乳は少子化や他の飲料が数多く出てきたことで消費低下が止まりません。

 さらに、規模も拡大して、環境対策も講じなくてはならずこちらの投資も大きくほとんどの農家は多くの負債を背負っています。

 これらに対してエサの助成をどうしていくか、肉牛の価格をどう守っていくか、負債に対してどんな手立てができるか、また輸入中心の配合飼料ではなく自家製の自給飼料の割合を多くするためどんな予算措置をしなくてはいけないか、連日論議があっています。畜産、酪農とも若い優秀な農家がいっぱいです。それぞれが原価計算などをして経営感覚を発揮していますが、それでもこの情勢なら負債は益々大きくなるばかりです。

 消費者からは農政には補助金が多い、という声も聞きますがそれは農業の厳しさや採算が取れにくい産業であることが十分理解されていないからです。今後消費者の方にも農業そのものの持つ役割をしっかり理解していただくように努力して、消費者の皆さんとともに畜産、酪農をはじめとする農業を支えていかなくてはなりません。そのような発言を今朝もさせていただいた所です。5日に最終の結論を自民党として出します。それまであと2日間頑張ります。