予算委員会

2009年02月05日

 久々に衆議院予算委員会に出席しました。総務大臣の陪席ということで大臣席とは違う副大臣・政務官席に座ります。民主党の質問はパフォーマンスが多く定額給付金や天下り問題などで、麻生政権の批判をするというワンパターンなもので調査能力も低くたいしたことはなかったんですが、最後に登場した社民党の沖縄選出・照屋寛徳議員と新党大地・北海道選出鈴木宗男議員の質問は説得力のあるものでした。
 照屋さんは沖縄米軍の問題を訥々と解き、沖縄の環境改善を求めました。また今全国のホームレスの方が暖かい沖縄に移動しているそうです。その対策に当っているNPOへの支援などを訴えられました。
 鈴木宗男さんは北方領土の現実的な返還を麻生総理に果たしてもらいたい、と自らの経験を踏まえて訴えられました。さらに昨年先住民族として国会決議したアイヌの皆さんはもともとは北方領土を中心に住んでおられたことを述べ、そして土に生まれて土に返る、というアイヌの思想を披露され「今環境問題が大きく取り上げられているが、アイヌの生き方こそまさに環境に順応した生き方である。ロシアと環境面で協力していくためにもアイヌの方々の生きてきた思想を媒体にしてロシアと領土交渉をしていけばいい結果が期待できる」と独自の論を展開されました。
 また、衆議院選挙のときの同時に行われる最高裁判所裁判官の罷免投票についても「これほど形骸化しているものはない。改善が必要」と述べられ、自民党席からも「それはそうだ」という声が聞こえました。
 やはり質問はパフォーマンスの紋切り型で言葉だけが遊ぶ質問ではなく、自らの経験に照らして、そこから学んだこと、感じ取ったことをぶつけるのが、与野党ともにうなずかせる事が出来る、と思った次第です。