米軍再編の日本負担

2006年04月27日

 アメリカ軍の再編に伴って、グアムなどへの移転費用として、アメリカの政府高官が3兆円を日本に負担してもらう考えを明らかにしました。アメリカの負担は4400億円程度。
 国民感情としては「とんでもない。なめるのも程ほどにしろ。人の足元を見るもんじゃない」と言いたくなります。2012年までのに移転すると言う計画ですのでそれまでに、毎年予算計上されることになります。国防のこと、しかも、中国や北朝鮮の脅威がある現在、3兆円が高いか安いか、また、アメリカ軍に守ってもらわなくてはならない現実、移転費用の中身、などを考えると3兆円、と聞いただけで感情的に反発するのは、余りにも素人的なのかもしれません。
 しかし3兆円と言う額がどれほどのものか。消費税を1パーセント上げると、2兆円の増収になると言われています。つまり、消費税を一時的に1・5パーセントあげるのと同じです。九州新幹線鹿児島ルートの工事費が約1兆円。九州に長崎ルートと宮崎ルート三本が出来るのと同じです。もちろん、ことは国防。このような比較は不謹慎かもしれません。しかし、ことは国防と、余り聖域にしてしまうと、それはシビリアンコントロールの原則(文民の統制、普通の生活者で国防のことを考える)から逸脱してしまうことになります。
 政治家の中にも「とんでもない金額だ」と言う閣僚が一人くらいいても良いはずですが、沈黙を守ったまま。「よく精査して」と言うのが精一杯の様です。政府部内の中ではもう合意が出来ているのかもしれません。もしそうなら、今後の進め方はだいたい予測できます。自民党の国防部会でまず説明がされますが、役人が3兆円と言う額が、いかに法外な額でないか、を分析して一つ一つ説明します。そして、実質負担は、それほどでもない、ということを植えつけます。さらに、政治交渉をして、2兆円台に押さえ込ませると言う舞台を作ります。そして、国防部会で了承されれば、後は安全保障委員会に付託して可決という、スケジュールで行きます。
 しかし、2兆円台に押さえ込んだとして、諸外国はどう思うでしょうか。「よくまあ2兆円も」と思うかもしれません。もちろん、アメリカからすればアジアの中で、日本が最も頼りがいがあり、役に立ちますので、竹島問題にしても、韓国より日本に応援してくれるかもしれない。
 来年の選挙もあります。また自民党と連立を組む公明党がどういう態度に出るか、私は今後、大きな政治の争点になると思っていますが・・。
 明朝の辻立ち7時20分菊池、8時大津。