牛乳の流通と農業資材価格などの改革まとまる

2016年11月25日

 規制改革推進会議から出されていた「牛乳・乳製品流通改革」と「農業・農協改革」の意見書は自民党や農業団体との間の考え方の隔たりが大きく、とりまとめが難航していましたが、昨日、農業団体にも了承していただき、政府・自民党案としてまとまりました。
 「一年以内に実行すること」とか「もし出来なかったら第二の全農を作る」「金融部門を3年以内に半分に減らせ」などという現実離れして、農業者の反発を招くような不必要な文言は全て削除しました。そして本当に実行していかなくてはならない改革を、改革集中期間と決めている5年の間に実現させることとしました。
 生乳の流通問題も、飲用乳が暴落しないように需給調整をしっかりとやるルールをこれからつくる、ということで、飲用乳より安い、加工に回る生乳に対して全ての団体に補給金を交付することとし、一方で現在の指定団体に全ての生乳を出荷しなくてはならない制度を、自分でブランド化したいと思う生産者は、その分だけ部分的に乳業メーカーなどに委託することが出来るように改めました。
 妥当な線でまとまったと思います。今日午後すべての国会議員に呼びかける、ヒラバの会議を開いて了承を求めます。
 この作業が終わると、いよいよ会期末、そして延長国会に入ります。これからは総務委員会と自民党税制調査会の仕事に集中することになります。そして来年度の予算内示、年末、と向かいます。いよいよ師走です。