阿蘇の爆発的噴火と小国の大火

2016年10月11日

 阿蘇中岳が8日午前2時ごろ、36年ぶりに爆発的噴火をしました。現地に駆けつけましたが旧一宮町が中心で相当の火山灰や火山礫が積もっていました。酪農家や近くの方々に聴くと大きな音とともにパラパラという火山礫が降ってきたということでした。最初は雹(ひょう)がふっているのかなあ、と思っていたらそれは火山灰と小石ほどの火山礫ということでした。
 現地は結構積もっており、除去作業が大変でした。清掃車が駆けずり回っていました。農作物は刈り取り前の米、飼料米や飼料稲、そしてイチゴやキャベツです。
 火山灰は雨でぬれると固まってしまいます。また強度の酸性ですので、後が厄介です。固まると電気を通すようになりますので、碍子(がいし)で電流を防いでいる電柱のあちこちから発火して大規模な停電となりました。それによって搾乳が出来なかった酪農家もいらっしゃいます。
 火山の噴火の処理に関わっているさなかに、阿蘇郡小国町で20戸が全焼する町としては大火が発生しました。直ぐ小国町に急行しましたが、皆さん呆然としておられました。空き家も多く原因は分かっていません。被災者が避難されているお寺に行きましたが、高齢者の方も数多く今後の健康状態が心配です。
 地震の後の大雨そして爆発と大火、ありとあらゆる災難が降りかかっています。それでもめげずに立ち上がらなくてはなりません。全力で阿蘇のために頑張っていきます。パワーが以前より出てきました。