消費税延期で臥薪嘗胆?

2016年07月22日

 自民党各部会ともやがて始まる臨時国会に提案される今年度の補正予算の要求に入りました。しかし、財務省の財布のひもは硬く、大型補正といいながら「真水」はわずかなものになりそうです。
 総務部会の幹部会と農林部会の幹部会に出席して、省庁側からの要望を聞き、それに対して党としての要望を述べる訳ですが、各省庁が既に腰が引けています。要求額や要求項目を絞り込んでいます。財務省の厳しさを察知して自己規制をしているのです。
 それもそのはず、来年度に予定されていた消費税の引く上げが2年半延期されることで、仮に軽減税率を導入しても8・5兆円の税収があったと予想されるものが吹き飛んでしまったんですから、財政健全化を標榜する財務省とすれば慎重にならざるを得ません。
 私たちは色々なものを我慢して臥薪嘗胆を強いられながら一方で経済の成長と個人消費の伸びを実現させなくてはならないという新たな課題に立ちました。
 熊本地震災害でノドから手が出るほど自治体にとっては財源が欲しいところですが、ここに来て厳しさを増しています。それでも必要なものは必要です。熊本が復興して景気が良くなれば、日本全体も同じような傾向を示す、という考え方の基に予算は要求していきます。今月一杯が補正予算の取りまとめの期限です。
 自治体予算、農業予算。社会保障や企業対策、教育に環境、そして公共工事と財源はとどまるところを知りませんが、より効果的な予算付けと執行を図っていきます。