憲法改正、9条をどうする

2018年03月02日

 一昨日は自民党憲法改正推進本部の例会が開かれました。毎週水曜日の午後4時から行われています。今回のテーマは9条。既に9条については何回となく取り上げられ、多くの国会議員が意見を述べています。この日も関心は高く200人の国会議員が出席しました。
 推進本部からは自らが考える9条をつくり、提出しなさい、と言われていましたので、私も提出しました。160人の国会議員から、それぞれの9条が提出されたそうです。衆議院法制局より、提出された9条を類型別にしたペーパーが配られました。
 9条は「戦争放棄」とそのために「陸海空軍その他の戦力は保持しない」の2項目から成り立っていますが、国際紛争を解決する手段として武力の行使を放棄する、という「戦争放棄」についてはほとんどが賛成ですが、問題はこの「目的達成のために陸海空軍その他の戦力は保持しない」とした第2項をどのように取り扱うか、です。
 おおむね2項の削除、2項の改正、2項の維持の3パターンに分かれます。それは現在の自衛隊を戦力と考えるかに結びつきます。
 私の考えは2項維持です。自衛隊はこの70年間私たちがつくり上げてきた軍隊でもない、独特の実力組織と考えるからです。国の自衛のためには命をかけるし、大規模災害のときは出動して国民の命と財産を守るし、海外での協力についてで国会の承認を経て海外協力する。諸外国と同じ軍隊でもない、警察でもない組織が既に出来上がっています。しかも自衛隊に信頼を寄せる国民は90パーセント以上、という世論調査が出ています。このことは大切にすべきと思います。
 ですから3項に自衛隊の保持、4項に国会の承認を得るシビリアンコントロールを入れる、ということで9条を構成する、という考え方です。先の提出9条にも法律用語でそのことを書きました。

 先の大戦で310万人の命が奪われました。600万人が中国大陸をはじめとする外地に取り残されました。60万人がシベリアなどに抑留され、夫、子どもを亡くした奥さん、お母さんの戦後の苦しみは想像を絶するものでした。200の都市が空爆され、家屋や文化財や公共施設が徹底的に破壊されました。「もう戦争はいやだ」「戦争だけは二度としてはならない」というのがその頃の国民の心底の願いでした。「戦争放棄」の9条が世に出たとき皆は驚きましたが70パーセントの国民が良い憲法であると賛成しています。
 あの時の「戦争だけはいやだ」という思いは大切にしなくてはなりません。どんなに国際情勢が変わろうとも、この思いだけは永遠の不変のものにしなくてはなりません。そのためにも一項はそのままにしなくてはなりません。そのうえで自衛に必要な実力組織自衛隊を、色々な苦心の末につくり上げてきました。これでいいと思います。装備の充実は国際情勢に合わせてこれはやっていかなくてはなりませんが、自然災害も含めて国民と国家を守る組織で、憲法は改正しても「軍」にする必要はありません。
 ですから3項に堂々と、修飾語をつけずに「自衛隊を保持する」を明記して法の下での合法な組織にする。更に常に国民と共に歩いていくということで、内閣総理大臣を最高指揮官として、国会承認にしたがって行動する、とすべきであると考えるところです。