ミツバチを守り養蜂を振興しよう

2017年03月03日

 昨日は日本養蜂協会の総会が、東京竹橋のホテルでありましたので出席しました。養蜂は畜産の範疇(はんちゅう)に入ります。自民党の畜産酪農対策小委員長としての出席と、熊本県養蜂組合の会長もさせてもらっていますので、身内のような感覚で参加しました。
 養蜂はミツバチが元気で活動しなくてはなりません。そのためには健全な農業環境が大切です。このため養蜂産業は自然環境が守られているかを図るバロメーターとも言われています。
 ところが最近、農薬の被害でミツバチの数が減っています。そのため農薬の影響がない山間地にミツバチを避難させそこに蜜源の花を植栽し、蜂蜜を採集するという緊急避難的な政策も取られています。また北日本では熊がミツバチの箱を襲い、ミツバチがせっせと集めた蜜を食べてしまい、箱も壊すという事例が多数起きています。熊にとってはこれほどのご馳走はないでしょうけれど、人間とミツバチが共同で集めたものですので熊に取られるわけにはいきません。
 日本の蜂蜜の美味しさには定評があります。しかし量的に足りませんので大部分は中国などからの輸入です。もっと国産蜂蜜を増やさなくてはなりません。熊本は幸い、街路樹に花が咲く樹木を植えたり、公園にも河川敷にもクロモチや、菜の花を植えてもらったり、冬場の貴重な越冬蜜源であるセイタカアワダチソウを伐採しないように養蜂会長として県にお願いして来たため、生産量などが増えています。
 養蜂の振興は地域の環境の保全につながり、健康志向にもかなうものです。更に発展させていかなくてはなりません。