波乱含みの国会の開会

2017年01月20日

 今日からいよいよ第193回通常国会の開会です。12時に開会して、まず議席を決めます。1時から、天皇陛下を参議院本会議場にお招きして開会式があります。そして衆議院はその後、安倍総理が施政方針演説を、外務大臣、財務大臣、経済再生担当大臣がそれぞれに外交や財政や経済政策に対して演説をします。いわゆる政府4演説です。演説は全部で1時間半程度です。
 アメリカではトランプ大統領の就任式があります。その演説内容や今後の政策如何では世界は大きく揺れ動くことになります。各国が新しいアメリカ大統領の一言一句に神経をとがらせています。中国、ロシア、EU、英国、中東諸国、中南米など新大統領の方針によって動きを変えて来ます。
 もちろん我が国も例外ではありません。一歩距離を置いてじっくり構えるのか、それともいち早く情報収集に動き最強の同盟国、パートナーとしての行動を取るのか難しいところですが、既に自民党の茂木政調会長はアメリカでホワイトハウス要人と会っていますし、安倍総理も27日にトランプ大統領との会談を申し入れています。まずはアメリカとともに歩く姿勢を示すようです。
 世界の動きが不透明な中で国会も波乱要因を含んできます。加えて天皇陛下のご退位問題もあります。我が国の経済と外交を巧みに調整しながら、日本のアイデンティティーを失わずしっかりした方向性で日本丸の舵を取っていかなくてはなりません。将来を見据えた深い考え方が全ての政策に必要です。責任が更に重くなります。