TPPの審議止まる

2016年10月20日

 昨日は午後1時開会予定のTPP特別委員会が、結局民進党と共産党が欠席する中、午後7時に開会されて維新の質問を27分しただけで終わりました。6時間私たちは国会内で待たされました。
 原因は前日、山本農林水産大臣が佐藤勉議院運営院会委員長のパーティーで「強行採決するかどうかは佐藤さんにかかっている」と強行採決をにおわせる発言をしたことで民進党が硬化し審議に応じなくなったためです。
 山本農相はその後、理事会で誤り、委員会でも陳謝をしましたがそれでも民進党は納得せず委員会欠席という手段に出ました。少しでもTPPの審議を遅らせるためです。
 政府・与党の提出した法案を成立をさせないことは野党の仕事の一つでもありますが、ここまで来ると駄々っ子でしかありません。もっと審議をして、地方でも公聴会を実施して国民の皆さんとともにTPPがどういうものか知ってもらい、日本の国益にとってこの条約を結ぶべきものなのかどうかを一緒になって考えていかなくてはならないときですが、言葉尻をとらえて審議を拒否するのは真の野党がすることではありません。今後充実した審議や質疑をされることを願うだけです。
 また大臣も軽はずみな発言だったと思います。往々にして他人を持ち上げようとする時、必要以上のことを言って失敗するケースは多いものです。「口はほどほどに慎む」常に思っている事ですが、つい興奮した時や失意の時はこの言葉を忘れがちになります。自らを省みて何事も慎重に行きます。