アベノミクスは失敗なのか

2016年05月26日

 野党民進党は「アベノミクスは失敗し、来年4月予定の消費税率10パーセントへの引き上げは2年間延長すべき」という公約を発表しました。
 アベノミクスが好調な時は、予算委員会の質問でもアベノミクスを是認していた旧民主党。株価が低迷し、円高になって来ると一転して「アベノミクスの失敗」と言い出しました。ここは日本の経済にとって大事な政策ですので私たちも含め慎重に考えていかなくてはならない時だと思います。
 少なくともアベノミクス失敗ではない。今の政策を進めていくことが最も大事だと考えます。そのために消費税率の引き上げが経済活性化を阻害すると判断されたなら、その時は消費税引き上げを見送ってもいいけれど、今の経済政策を見直す必要はありません。
 民進党はそれではどの様な経済政策で日本を運営していこうとしているのか、示していただきたい。
 公約を見ると就学前教育の無償化や給食費の負担軽減、給付型奨学金の創設、児童扶養手当の拡充、などが盛り込まれています。なかなか耳当たりのいい公約ですが、それは自民党も実施へ工程表を設けて進めているところです。あの、子ども手当てや農業の戸別所得補償と同じ発想です。大本の財源をつくらなくては、公約も絵に描いたもちか、どこかにしわ寄せが来ます。
 世界経済は中国の景気動向も含めて、単純ではありません。原油の動向や、途上国の経済状況、災害復旧なども見ながら、慎重に丁寧にきめ細かく実行していかなくてはならない点が多い。
 ここは厳しい現状にはありますが、余り悲観的になることなく今の政策を丁寧に実行していくことが大切と考えます。ただあまり規制緩和をやりすぎることには慎重でなくてはならないと思います。