歴史を学ぶ本部が発足

2015年12月22日

 自民党はこのほど「歴史を学び未来を考える本部」を発足させました。本部長は谷垣幹事長です。実際には現代の我が国の一般的な歴史認識に疑問を持たれる稲田朋美政調会長の肝いりで設置されたものです。その第1回の会合が今朝ありました。学会から山内昌之東大名誉教授、細谷雄一慶応義塾大学教授が出席され今後の進め方についての説明がありました。
 私たちの学校での歴史の勉強は、縄文・弥生時代から始まって大化の改新、武家政治、戦国時代と安土桃山、江戸、そして明治維新で丁度受験期間に入ります。大正デモクラシーも昭和の軍事政治も第二次大戦も太平洋戦争も教科書ではわずかにしか学んでいません。このため日清戦争から戦後政治までの近現代史をみんなで学び、未来に備えようという趣旨で始まったものです。
 今日は両先生からこれからの勉強会を行うに当たっての柱が示され①学術的な観点からの勉強②中立性を保った歴史観③国際性を持った歴史観、などが述べられました。
 楽しみな勉強会ですが質問に入ると「中立性とは何ぞや。単なる歴史の通説にならないように」「日本の文化や宗教なども含んだ形の歴史観でなくては政治の場では役に立たない」「二世議員、三世議員が親父やおじいさんのひざの上に乗って聴いた生きた政治の歴史的証言も是非聞かせて欲しい」など様々な意見が出ました。
 歴史は個々人で受け取り方や学び方が全く違います。百家争鳴の勉強会に今後なっていきそうです。面白い自民党の勉強会になるかもしれません。